【連載】東日本大震災を振り返る_3
- 社員ファイル
社員M(設計) 入社16年
- 災害対応業務
・福島県郡山市の除染工事の出来形図の作成
出来形図とは…建物敷地を1筆毎に抜き出した図。除染工事の数量算出の元になる。
面積測定、雨樋や雨水枡、汚染土壌の敷地内保管場所などを作図しました。
主に、郡山市の現場事務所の社内担当者と、三田市(兵庫)と仙台市(福島)のCADオペさんの間に立ち、業務の進捗管理を行いました。 - 当時を振り返る
・約2年間、三田支店で断続的に出来形図作成に関わり、最後の3ヶ月(2015年10月~2016年1月)は退職者の交代要員として仙台支店で勤務しました。2,3回現場事務所に行った他は仙台市内での勤務だったので、便利で生活にも直ぐ慣れました。
・震災から5年ほど経っていましたが、沿岸部は空地が多く、津波の爪痕が残ったままでした。
・「除染」という大規模な工事の末端に位置し、現場の状況も知らないまま、大きな流れに流されていた様な状態でした。後から勘違いに気づいても後戻りも出来ず、反省することも多かったです。
・見知らぬ土地での勤務は、自分が関西代表になった様な(実際は全く違いますが)緊張感と心構えで過ごす日々で、とても貴重な経験となりました。急な要望にも精一杯対応してくれたCADオペさん達や、次々発生するトラブルを解決し作業環境を整えて下さった当時の仙台支店長はじめ、社内の関係各位には感謝するばかりです。